カテゴリ:一般質問3・学校の適正規模( 1 )

2005年 03月 10日
一般質問3 「学校の適正規模について」・答弁
学校の適正規模についてお伺いをいたします。

町内の小中学校には、農村地域や西側の一部地域において少子化による児童生徒数の減少が進む小規模校と、開発地域で児童生徒の増加の見込みがある標準規模校が併存しています。

学校教育法施行規則第17条に「小学校の学級数は12学級以上18学級以下を標準とする」との規定があり、義務教育諸学校施設費国庫負担法施行令第3条に適正な学校規模の条件として「学級数がおおむね12学級から18学級までであること」としています。
この規定を各学年の学級数にあてはめてみると、小学校では各学年2学級から3学級で構成され、中学校においては各学年4学級から6学級で構成されることになります。また、この規定を児童・生徒数の面からみると、児童数は246~720人、生徒数は363人~720人の範囲となります。

具体的に当町では鷲宮・桜田・砂原・東鷲宮の各小学校と鷲宮中学校は概ね標準とされる規模が保たれていますが、上内小学校と西中学校は小規模校と位置付けられると考えられます。また東鷲宮中学校はボーダーライン上と考えられると思います。

わたくしも教育活動、学校運営面から総合的にとらえ、小学校では、1学年複数の学級を編制できる規模、中学校では、教科担任制及び部活動等の関係から、ある程度大きな集団規模が必要であると考えています。

単学級の学年が出現する小規模校は、家庭的な雰囲気の中で、きめ細かい学習指導ができ、施設・設備も余裕をもって利用できるなど良い面もありますが、学校運営に広がりが欠けることやクラス替えができないなど、子ども同士・子どもと教職員・保護者同士の結びつきが固定化やマンネリ化するおそれがあり、また序列が固定化しやすく、健全な切磋琢磨ができないことも考えられます。さらに、行事等において盛り上がりに欠け、また教員・子ども一人当たりの役割分担が多くなり、負担が重くなってしまうこともあると思います。

現在の学校を取り巻く現状や課題を把握し、児童生徒数の将来の予測なども踏まえ、子どもたちの将来を見据え、大局的見地から学校の適正規模を安定的に確保し学校間格差の解消を行なって、鷲宮町の子どもたちすべてが等しく享受できる教育環境の整備・充実を図ることが必要と考えます。

学校規模を適正化することによって、子どもたちにとってより良い学習環境が確保されるとともに、教育効果の一層の向上が期待できます。当町の子どもたちの健やかな成長を第一に考え、「子どもたちのための学校づくり」を推進していくためには、学校規模の適正化は重要ではないかと思います。

少子化に向かい、多くの市町村で学校規模適正化に向けた委員会の設置や住民アンケートなどが行われているのはご存じと思います。

そこで、何点かお伺いします。
当町では学校の適正規模をどのくらいとしていますか。
適正化に向けた対応策は考えていますか。

今後の基本的な取り組みは計画されていますでしょうか。
また、16年度より通学区域の弾力化による学校選択制が導入されましたが、学校選択制を利用したため、17年度上内小から西中へ入学する予定の生徒は1人と聞いておりますす。この制度によりますます小規模校の児童生徒数が減っているのではないかと危惧していますがいかがでしょうか。
お伺いいたします。



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答弁 教育長

ちょっと風邪を引いておりますので声が割れてますが、お許しいただきたいと思います。
続いて大谷議員の「学校の適正規模について」にお答えを申し上げます。
町内の小中学校は公立の義務教育学校でありますので、鷲宮町における適正な学校規模といわれても、その範囲に治めていくのは非常に困難であります。と、申しますのは、公立の義務教育学校というのは定員を定めることは出来ないわけでございます。市町村は就学年齢児童のすべてを就学させる責務を負っているわけでございますから。大勢、生まれれば大勢入ってくるし、少なく生まれれば少なくしか入ってこない、ということでありまして、子供があって学校があるわけですから、なかなか適正規模っというのは難しいと思います。議員ご指摘のように、学校教育法施行規則、あるいは義務教育施設費国庫負担法施行令では、12~18学級を「適正とするとか、標準とする」と定めております。
しかし、これは学校を新設したり、あるいは学校を分離するときなどの一応の目安とするもので絶対的なものではございません。

埼玉県内の公立小中学校の規模を調べてみますと、小学校、さいたま市を除いてですが827校ございます。12学級未満の学校が、177校(21.4%)。所謂、標準と言われている12~18学級が357校(43.1%)。標準を超える学校、言い換えると19学級以上が294校(35.5%)でございます。
中学校は、425校ございまして、標準未満が151校(35.5%)、標準内が216校(50.8%)、標準以上が58校(13.6%)となっておりまして、半分以上が標準の中に含まれないわけです。
このような状況や、鷲宮町の現状からも、標準内にすべての学校を収めることが、如何に困難かということがお分かりいただけると思います。

学区割の線を引きなおし、標準規模内の学校に再編成したとしても現在以上の教育効果が得られるかどうかということは、これは疑問であります。
小規模校には小規模校の良さがありますし、大規模校には大規模校の良さがあるわけであります。保護者や児童生徒も小規模校を希望する人もいますし、大規模校を希望する人もおります。
当町ではこれらのこともふまえて、希望がかなえられるように通学区域の弾力化を図ったわけであります。
少子化時代を迎えて、学校も小規模化してまいります。教室不足や寿司詰め学級といわれたような時代もあったわけでございますが、ようやくにして解消され、教員一人当たりの児童生徒数もようやくにして欧米先進諸国並みになってまいりました。少人数学級、あるいは少人数指導も可能となってまいりまして、今後一層個性重視の教育の推進が期待されるわけであります。
学校を運営していくには設置者の財政的な負担も非常に大きなものがございます。児童生徒数に見合った施設設備の規模の適正化ということは、きわめて私は重要と思っております。町内の学校は。私は私は児童生徒数の数だけでいくならば、ほぼ標準並であるという風に考えています。

たとえば、鷲宮町が以前、国内交流をやっておりました、奥尻町の学校。小学校が4校ございまして、11人3学級、42人5学級、138人6学級、111人6学級。こういう学校でございます。標準規模の学校は1校もございません。中学校は98人3学級、70人4学級ということでございまして、これまた標準規模の学校はございません。したがって、奥尻町の学校は教育が極めて不徹底だということは、私はありえないと思います。

今後は、人口動態、鷲宮町の人口がどう動いていくかということ、あるいは町の財政、教育効果、学校のあるべき姿など様々な角度から、我が町における適正な学校規模、あるいは財政や何かから見た上の学校規模。こういうものを考えに入れまして、学校の統廃合については十分に検討していく必要があると考えます。
それぞれの学校は、経営を任せられた校長が学校の置かれております状況や実態を把握しながら、学校規模や環境、地域の二一ズを踏まえて教育計画を立て教育実践を積極的に最善を尽くして推進していますので、ご理解をいただきたいと思います。
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by ootani-kazuko | 2005-03-10 17:57 | 一般質問3・学校の適正規模