2008年 09月 27日
2008年9月議会一般質問
4番、大谷です。
議長のお許しを得ましたので、通告に従い一般質問させていただきます。

ここ数年、毎年どこかで大震災と名付けられる災害が起きてしまっています。
先日も6月14日に、岩手・宮城内陸地震が起きました。山がえぐれるように崩れていたのは衝撃的な光景でした。
大規模な災害はいつどこで発生しても、不思議ではありません。

鷲宮町では今年3月に「鷲宮町地域防災計画」が策定され、防災計画は着々と進められいることと思います。鷲宮町の防災についてお伺いいたします。

大規模な災害が発生した場合、行政をはじめ各防災関係機関は、全力を挙げて防災活動を行いますが、通信網の不通、交通障害の発生など、悪条件が重なると、その力は分散を余儀なくされ、被災地域すべてを救うことが、できないことも十分に考えられます。
このような事態に直面した場合、地域の消火活動、救出救護活動、避難誘導活動を行うのは、地域住民です。このため、住民が地域ごとに団結し、組織的に行動することが必要となり、自主防災会の必要性が叫ばれています。
阪神・淡路大震災では、約15万人が生き埋めになり、そのうち約11万5千人は自力で脱出しましたが、約35,000人もの人が倒壊家屋に閉じ込められました。その人たちの実に77%を近隣住民が救助しました。自衛隊、警察、消防なども活躍しましたが、それらは全体の19%に過ぎませんでした。近所の人たちが早く救助したから、助かったとも言えます。大災害が発生した場合、いかに近隣住民の力が大切かを物語っています。自主防災はこうした阪神・淡路大震災の教訓を生かして、自分の町と隣人を自分たちで守るための組織でもあります。

そこでお伺いいたします。
自主防災組織の現状はどのようになっていますか。

ア.埼玉県、鷲宮町、それぞれの組織率をお伺いいたします。
イ.自主防災組織や自治会などの公共的団体との協力体制の整備は、具体的にどのように行われるのでしょうか。


次に、災害時要援護者の防災対策の推進状況についてお伺いします。

災害時要援護者の避難支援は、地域に住む者の作法だと思っています。
そして、避難させた災害時要援護者を収容する「福祉避難所」の設営は行政の役目です。形式的でない実践的福祉避難所の仕組みを早急に作るべきです。
避難所の設営は行政が行うとしても、災害時における避難所の運営は学区単位などの地域が行うことになるのではないでしょうか。そのためには避難所運営規定などをきちんと定める必要があります。
そこで、お伺いします。

ア.災害時要援護者の防災対策について、地域との協力体制の整備はどのように行われるのでしょうか。
イ. 災害時要援護者避難支援プランの作成はどのようになっていますか。


次に、災害時における飲料水以外の水の確保についてお伺いします。
災害の発生時に、ライフ・ラインが途絶えてしまった場合、鷲宮町では現在、耐水性貯水槽設置を進めており、飲料水だけは何とか手に入ると思われます。しかしトイレの水や、手を洗ったりする、いわゆる生活用水はどうでしょうか。
練馬区には、ミニ防災井戸として区内に約500ヶ所、深さ約9mの手動ポンプ付きの浅井戸があるそうです。飲み水としての使用はできませんが、所有者の方と協定を結び、災害時に生活用水の提供や火災発生時に防災会の所持するポンプを接続して消火活動に使用できるようにしているそうです。
また、各学校にも学校防災井戸があり、深さ約25mの浅井戸で、これも飲料水としては使えませんが、トイレ用水や洗い物などの生活用水として使うそうです。
中越地震の時、被災した夫の実家からも「近所の井戸の水を分けてもらって助かった」と聞いています。
そこでお伺いいたします。

ア. 町内の井戸の防災登録は考えていますか。
イ. 避難所施設である学校に井戸設置を奨励してはどうでしょうか。


次に、図書館サービスについてお伺いいたします。
公共図書館の整備が進み、充実していくのとあわせて、無料貸本屋から脱皮し、地域図書館として、それぞれが創意工夫をこらした積極的な住民サービスや、学校等への支援を展開している図書館が増えてきています。
具体的には、多くの図書館が読書グループやボランティアの協力を得て行っている、子どもの読書推進活動をはじめとして、最近では、障害者や高齢者のための大活字本の設置、また、宅配サービスや公共施設への図書の一括貸出など、いわゆるアウトリーチ・サービスを行う図書館も増えてきました。
学校や学校図書館との連携協力にしても、子どもの読書指導とは別に、学校司書等を対象とした研修会や連絡会、さらに進路学習の一環として実施している中高生の職場体験学習の受入れなど、連携協力分野は学校の教育活動にまで及んでいます。
また、相互貸借システムは、各自治体のきめ細かな巡回サービスと、限られた予算の中で経費の節減に苦労している図書館職員各位の努力によるものですが、図書資源のより一層の有効活用となっています。

そして、図書館において自己点検とサービスの質が問われる時代にはいっています。カウンター業務を通して、利用者の声を聞き、資料についての理解を深め、得た情報や知識を職員間で共有化することが、新たなサービスの展開につながるのではないでしょうか。
広く地域のニーズに応え、進化する図書館をめざしていただきたいと思います。

そこでお伺いいたします。
(1) 生涯学習社会に対応する、資料情報センターとしての役割を果たすために、図書館サービスの質の向上と、サービス網体制の整備の推進はどのようにされているのでしょうか。

ア. 多様化する住民ニーズに対応した、資料提供のため、図書館資料の充実に一層の努力をしていただきたいのですが、どのように進めていかれますか。
イ. 住民の調査研究を支援し、利用しやすい環境を整備するため、図書館職員の資質向上が重要と感じています。どのように取り組んでいきますか。
ウ. 近隣公共図書館との相互貸借は、限られた予算の中で、きめ細かなサービスを展開するためには有効なシステムです。近隣自治体図書館との円滑な相互貸借のためのネットワーク形成には、どのように取り組まれていますか。
エ. 住民の身近な学習文化施設として、生涯学習の推進支援にはどのように取り組まれていますか。


最後に、廃食油の回収についてお伺いいたします。

私たちが日常、てんぷらや炒めもの、ドレッシングなど料理で消費する食用油は1年間で約200万トンといわれています。そして使い終わって排出される廃食油は約40万トン、消費量の20%といわれています。 そのうち飲食店や食品関係企業から出される約20万トン、消費量の10%の廃食油は回収され、飼料、肥料、せっけん、塗料などにリサイクルされています。
毎日の生活から出る天ぷら油などの廃食油はごみとして出されるか、生活排水と一緒に流されるかのどちらかですが、河川に直接捨てるのはもちろんのこと、台所から合成洗剤で洗い流したり乳化剤で処理して流せば水質汚染につながります。また、廃食油を土に撒いたり埋めたりすると、油分が土壌を汚染するため、植物や農産物の成長に悪影響を与えたり、土の中での分解が遅いので雨が降るとそのままの状態で河川等に流れ水質汚染の原因ともなります。古新聞紙に吸わせたり、凝固剤などで固めて燃やして処理すれば地球温暖化の原因となる二酸化炭素CO2の発生につながります。

しかし、廃食油は資源として回収してリサイクルすることが出来ます。回収した廃食油は、軽油の代替燃料、バイオディーゼル燃料(BDF)にリサイクルされるのですが、このBDFは軽油に比べ排気ガスに含まれる二酸化炭素を約10パーセント、黒煙を約30%以上削減でき、酸性雨の原因となる硫黄酸化物をほとんど出しません。このように、廃食油からBDFにリサイクルすることで環境保全や資源の獲得につながるだけでなく、燃料として使用する場合も環境にやさしい資源として活用できます。

宍道湖の水質浄化をめざして、2004年4月から廃食油をリサイクルして生活バス3台の燃料としている島根県平田市は、同年10月の調査で、バスの燃料費が前年度に比べ、半年で約50万円削減できたということです。市にある13台のバスにかかる経費を計算したところ、軽油単価の値上がりを受けて、代替燃料BDFを使わない10台についてはコスト増となったが、廃食油を原料としたBDFを使用している3台には、軽油取引税がかからないこと、原料となる廃食油を市民から無料で回収していることから、経費削減が実現したそうです。
市は、公民館、学校給食センター、保育所、事業所など20ヶ所に回収拠点を設置。廃食油の持ち寄りには、市外の医療機関から排出されるポリ容器を無償で譲り受け、希望世帯に無償で配布。市内の8,100世帯のうち現在約6,700世帯が持ち込む廃食油は、廃食油BDF化施設に持ち込まれ、年間21,000~23,000リットルのBDFとなっているそうです。
廃食油から生成されるBDFを使ったバスは、経費節減と環境にもやさしい生活バスとなっているようです。

また、霞ヶ浦の周辺の自治体でも、河川や霞ヶ浦の水をきれいにし、資源の再利用を図ることを目的に、廃食油回収が行われています。
先日、委員会視察に伺った、静岡県磐田市でも回収が行われていて、ごみ回収のパッカー車3台分がエコオイルで走行しているそうです。

近隣では宮代町で回収事業が行われています。
宮代町ではBDFの精製装置を、「福祉作業所ひまわりの家」に設置して、廃食油の回収からBDF精製までの作業を「ひまわりの家の皆さん」が行うなどして、雇用の場をつくり出し、障がい者の自立支援につながっています。
新しい村のトラクターの燃料にこのBDFが使われているそうです。

菜の花エコプロジェクトというプロジェクトがあります。
休耕田で搾油植物を栽培し、農業および観光の活性化につなげ、その植物から搾油した油を学校給食や一般家庭で使用。廃食油を回収し、BDF等のリサイクルし、地元に還元する。という循環サイクルを作ろうというプロジェクトです。

原油高の影響で軽油の値上がりが続いています。
BDFに関しても、人々の関心は高くなっています。
環境負荷を低減させ、循環型社会の実現の第一歩として、廃食油の回収が行えないかお伺いします。
質問は以上です。
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by ootani-kazuko | 2008-09-27 20:20 | 議会報告


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